こんにちは!
転職回数6回の理学療法士ママみんとです!
今日は理学療法士こそ転職で年収アップを狙えるということについて書きたいと思います。
そして、巷には”理学療法士 年収 低い”といった検索ワードがGoogleですぐに出てしまうくらい、理学療法士はあまり稼げないイメージがあると思います。
そんな理学療法士に対しての転職をおすすめしたい理由を私なりに書いていきたいと思います!
私なりに、と書いたのは、よく年収アップのためには転職した方が良いとたくさんの記事が溢れているので、実際に1年度中に3転職した”自称転職マスター”なりに実体験含めて語りたいと思っているからです!
目次
最新の理学療法士の年収データ
まず理学療法士の年収についての最新の数値が出ているようなのでご紹介します。
2022年1月に更新されたデータだそうです。
(求人ボックス 給料ナビ)様よりデータ取得させていただきました。
このデータを見てどう思いますか?
あなたの年収は理学療法士の相場と比べてどうでしょうか?
日本の平均的なサラリーマンの年収
続いて、日本のサラリーマンの年収も参考までにご紹介します。
こちらは転職サイトdoda様よりお借りしたデータです。
年代ごとの年収があるので自分に置き換えやすいですね。
国民の年収の中央値
年収について比較するにあたり、平均値と中央値で考えたいと思います。
簡単にご説明すると、平均値はずば抜けて大きな収入の人がいると引っ張られてしまい、どのくらいがその人たちの相場なのかわからないのですが、中央値で見ると大体の相場に近い値が見られると思います。
こちらは厚生労働省2019年国民基礎調査の概要よりお借りしました。
こちらは全体の平均年収が約552万円なのに対して、中央値は437万円になっています。
理学療法士は低収入!?
以上のデータをまとめてみます。
- 理学療法士全体の平均年収は359万円
- サラリーマンの平均年収は30代で437万円
- 国民の年収の中央値は437万円
さまざまな統計方法やデータの収集元もあるので一概には言えませんが、私が調べた中での数字はこのようになりました。
ここでやっぱり気付くのが…
え、やっぱり理学療法士って低収入!?
転職で収入アップは見込める?
ここで、転職の話に戻りたいと思います。
転職の話をする前にデータを一つご紹介します。
またデータかよ!と思わずに見ていただきたいです笑
厚生労働省の令和2年雇用動向調査の結果です。
一番右側が、転職して年収が上がった人のパーセンテージです。
拡大するとこちら
各年代の欄が抜けてしまっているので作り直すと…
19歳以下 | 15.4% |
20〜24歳 | 26.0% |
25〜29歳 | 4.9% |
30〜34歳 | 9.2% |
35〜39歳 | 3.7% |
40〜44歳 | 10.6% |
45〜49歳 | 9.7% |
50〜54歳 | -5.0% |
55〜59歳 | -26.3% |
60〜64歳 | -59.4% |
65歳以上 | -33.4% |
という形になります。
50代以降でマイナスになっているのは転職により賃金が下がったということを表しています。
20代から30代は転職により賃金がアップする人の方が賃金ダウンする人より多いということがわかります。
しかし、元のデータを見ていただくと分かるように残念ながら転職により賃金が下がってしまう人も一定数いらっしゃいます。
子育てをしていて賃金が下がるけど近場に移りたい、子育てとの両立でパートになりたい、と言う主婦の人はこのパターンが多いような印象です。
もしくは、残念ながら退職せざるを得ない状態で、賃金が下がるけれども職を見つけて働いている方、とかなのかな?
転職 or 昇給?
そこで、同じ職場で働き続けた場合の昇給を考えてみましょう。
PTOT人材バンクのHPによると理学療法士の昇給が生涯で170万円なのに対して、労働者全体で見ると240万円と70万円もの差があります!
昇給での給料アップはあまり期待しない方が良さそうですね…。
転職で得られる給料アップ以外のこと
かといって、転職もリスクが伴うと思います。
また一から人間関係を築き上げなければならないこと、待遇が入職前の話と同じかどうか等。
私も何回も失敗しているため、これは本当にリスキーだとわかっています(笑)
しかし、リスクの裏には必ずリターンも伴うと思っています。
私が理学療法士こそ転職するべき!と思うことを書いていきます。
ここからは私の個人的感想でして、完全オリジナルです!
各ステージの生活が分かる
リハビリはその患者様の人生を考えなければならない仕事です。
その方の疾患ではなく、生活に寄り添わないといけない。
そのためにはその方の病院以外でのことを知る必要があります。
しかし、どうしても病院で働いているとその時その時の状況しかわかりません。
特に若いセラピストほどそうだと思います、絶対的に経験が足りないのです。
介護保険制度を知っているセラピストが病院にあまりいないですよね。
退院後にどんなサービスを提案したら良いのか、先輩に教わった通りにカテゴライズするだけ…。
恥ずかしながら、そんなセラピストが私でした…。
小規模多機能?なんだかわからないけど前に似たような状態の人がそこに退院したからこの人もそこでいいか!
とか、そんなレベル。
あー、最悪でした、私。
当時の私の患者さんには本当に申し訳なかったです…。
そんな私も、転職によりさまざまな病期(生活)のリハビリに関わることができました!
- 急性期
- 回復期
- 重症心身障害児(者)の療養病棟
- 介護予防事業
- スポーツクラブ
- ミニデイサービス(緩和型デイサービス)
- デイサービス
- 特定施設(介護付有料老人ホーム)
- 子どものスイミングスクール
↑ありすぎてやばいですけどね(笑)
さらに、特に介護分野では管理者もやらせていただいたり、相談員的なこともやっていたので介護保険について嫌でも少し勉強になりました。
そして、以前自分が働いていた職場でのリハのつながりがとてもよく分かるようになったのです。
『あー、あんなサービス提案しちゃったけどいらなかったな』
『もっとしっかり考えればよかったな』
そんなのばっかりでした。
本来なら転職せずとも、自分で患者さんの退院先の施設くらい勉強に行かないといけないのでしょうが、忙しさにかまけていたのは自分です。
しかし、見学したくらいでは私の足りない頭には入ってこなかったでしょう…苦笑
人脈が増える
これはなんとなく想像しやすいと思いますが、職場が増えれば増えるほどたくさんの人脈につながります。
特にこの業界は横のつながりが多く、退院先の施設に知っているセラピストがいる、とか多いですよね。
なので人脈が広くなることはとても有益ですし、お互いの情報交換しやすいです。
そしてこれは私の最近の体験談なのですが、かつての同僚から『一緒に働かない?』と声をかけてもらって転職が決まりました。
その同僚はとても熱心な方で、時折私に介護保険制度のこととか、セラピストが収益をもっと上げて社会的地位が高くなるにはどうしたら良いか、等の話をしてくれていました。
私も興味深い話だったためかなり長い時間電話したりしてました(笑)
そんな熱い元同僚から声をかけてもらっての転職なので、今回はかなりスムースに進みましたし、前向きに働けているように感じます。
自分というキャラがブランディングできる
学会とか勉強会で最初に自己紹介する時、「〇〇病院の誰々です」って言いますよね?
それ、あなた自身の全てになってしまっていませんか?
所属はとても大事ですが、その肩書き無くなった途端に不安になりませんか?
私は転職して、新しい職場に自分自身を放り込みすぎたので、なんだか知らないけど自分のキャラが確立されつつあります(笑)
そして最初からおどおどすることなく働いているので、『え?そんな最近からここで働いてたんですか!?』と同期もしくは後から入植した方に言われるくらいです(笑)
要するに、転職すると堂々と新入職員できます!
私は転職しまくったので、『明日、あの事業所に行って!』とか、『来週から別のところね』という辞令をもらっても全然平気です。
あ、子育てとの両立的に気にすることはありますけどね。
でも、そのくらい肝座りますよ!笑
ちなみに、転職前に会社で踏ん張って頑張ってみることで、スキルアップにつながる事例があります。
こちらもご覧いただければ今の会社でできることがあるかもしれません。
まとめ
- 理学療法士は全サラリーマンよりも平均年収が低い傾向にある
- 転職で収入アップする人はダウンする人より少ない(壮年期)
- 昇給での年収アップも少ない可能性が高い
- 転職でスキルアップが狙える
以上のことから、理学療法士こそ転職して自身の世界を広げることをお勧めしています。
しかし、今の職場で何も不自由なく幸せならもちろん、無理に転職する必要はありません。
転職のところでも申し上げましたが、転職にはリスクを伴いますので…。
しかし、リスクを乗り越えた先に、何かがあるかもしれません。