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実際に転職してわかった!理学療法士の病院勤務と介護施設勤務の違いとは?

こんにちは!

病院で3年以上働いた時にふと「この領域以外のセラピストはどのような働き方になるのだろうか?」と考えたことってありますか?

もしくは別の分野で働く友達の働き方が気になってはいませんか?

5年目PTくん

そういえば、ぶっちゃけ他の領域で働くってよくわからないな…

育休後のママOTさん

復帰したはいいけど、病院勤務大変…。

と悩んでいる方へ少しのヒントを提供します!

筆者紹介
  • フルタイム勤務理学療法士
  • 転職6回
  • 2歳と5歳の男の子ママ
  • 地方にてワンオペ育児
  • 起業に向けて準備中
  • 小児から介護施設、急性期から生活期まですべて経験

この記事を読んでほしい人

この記事は以下の方に向けて書いています!

  • 病院勤務だけど生活に寄り添ったリハをしてみたいと思う方
  • 子育てや家庭と両立できるところで働きたい方
  • 病院→施設に転職が決まったけど不安な方

結論

急性期病院、回復期病院、生活期リハ、小児、介護、一般企業とかなり手広く手を出した筆者の見解からざっくりとイメージしてほしいのは以下の表をご覧ください!

病院:スペシャリスト

介護施設:ジェネラリスト

一般企業:スペシャリスト+営業スキル

本記事では一般企業については触れませんので、また別の記事にしたいと思います。

ちなみに一般企業とはまた違いますが、自費リハビリについてはこの記事もご覧いただけたら幸いです。

詳細を説明したいと思います!

病院勤務のセラピスト

まず最初に養成校を出て就職するのは病院というセラピストが多いと思います。

※筆者は理学療法士(PT)のため、どうしても作業療法士(OT)や言語聴覚士(ST)の感覚とはずれてしまうかもしれませんがご了承ください。

病院で働くセラピストはどのようなスキルが必要なのでしょうか。

介入期によって求められるスキルが違う

まず、病院といっても一括りにできません。

それは疾患のどのタイミングで介入するかで求められるスキルや結果が異なるからです。

各病期ごとに説明したいと思います。

急性期

発症すぐに早期離床を目指して介入します。

2週間ほどで回復期に移行するなり、施設入所になるなり退院して次の介入につなげる役目を果たします。

筆者が勤めていた急性期病院は地域の基幹病院で次の回復期の受け入れ先がなかなか見つからないため大体1ヶ月くらい入院していましたが、基本的には急性期病院は2週間が退院の目安となっています。

この時期はリスク管理が大切になり、安静度や全身状態をドクター(医師)や看護師と連携をとりながら進めていきます。

また、さまざまな疾患の方が入院されて、すぐ退院して、を繰り返すのでたくさんの症例を経験することができます。

回復期

回復期リハは簡単に言うと「しっかりとリハビリを行って機能回復を目指す」というイメージです。

介入時間も長く、1日最大3時間の介入ができます。

詳しくはこちら(回復期リハビリテーションnet)をご覧ください!

かなりしっかりと介入でき、アプローチによって患者さんの変化がわかりやすい病期と言えます。

また、教育体制もしっかり整っていることが多いです。

生活期(維持期)

回復期を終えて、”プラトー”と言われる障害の大きな変化が望める時期を超えたところのリハビリは生活期(昔は維持期)と言われます。

生活期と名のつくように、その患者さんの生活に寄り添った介入を目指します。

機能の回復ではなく参加の制限をどこまでとっぱらうことができるか。

理学療法や作業療法といったカテゴリーに縛られない働き方が必要です。

施術以外の特徴

病院勤務のリハビリアプローチ以外の特徴としましては…。

  • リハビリの専門的な働き方ができる
  • 退院調整を行う
  • ドクターとの距離が近い
  • 病院によっては時間外が多い(記録や勉強会)

上記のようなものが挙げられます。

しっかりと医療に準じてリハビリを行うため、その病院や所属に応じてのスキルが必要になります。

一つのことを極めるスペシャリストが向いています。

みんと

筆者も病院時代はかなり勉強してやっと働けていました…。

介護施設

続いて、介護施設での働き方とスキルについて説明します。

筆者は現在も介護施設勤務をしておりますので、少し熱がこもるかもしれません(笑)

通所施設

デイケアやデイサービスと言われる施設が主になります。

日中、送迎にていらっしゃったご利用者様にリハビリを提供します。

デイサービスは一人職場というところも多いでしょう。

デイサービスでは五人以下の少人数集団体操でも加算の対象となっていますので、あくまで個別で実施しなければならないというわけではありません。

一人職場だったり、介護施設ということも考えると医療職はナースとセラピストのみになります。

そして加算対象者の人数によっては入浴や他のフロアスケジュールとの兼ね合いの中でリハビリを行っていくため、施設全体の流れに応じた働き方が必要です。

入居施設

入居施設はほぼほぼ一人職場が多い領域です。

PT、OT、ST関わらず、Ns以外での医療職はほぼセラピストになるため、通所施設よりもさらにジェネラリスト的ポジションになります。

なぜなら、服薬や身体評価はナース、その他の機能的な部分(ADL含め)はセラピストとなりやすいんですね。

通所施設であれば外部サービスや利用者さまやご家族さまが直接受診したりできますが、入居となるとスタッフ主体の場面が多々あるからです。

介護士くん

PTさん、最近〇〇さんの飲み込みが悪いんだけど…

尖ったPTくん

それはSTの仕事だよっ!

介護士くん

あ、はい…

(STってなに?てか、そもそもPTってなんだ?)

もちろん、こんな状況は誇張してますが、PTOTSTの区別がしっかり説明できる介護士さんの方が少ないです。

病院にいれば職種で仕事も分けられていますが…。

ちなみに私も食事場面の姿勢評価はそれなりに考えられましたが、口腔機能については全くわからなかったので、この本を参考にして介護施設でディスカッションさせていただきました。

とても概論的に網羅してあって勉強になりました!

また、Twitterでたくさん知識をGIVEしてださっているトシさん(ブログはこちら)により、筆者は介護施設で一人職場だからこそ連携を積極的にとって働く大切さを学ばせてもらいました。

https://twitter.com/communicationtk/status/1521467399572275201

訪問リハビリ

そして、医療的側面と介護的側面を持ち合わせた訪問リハビリも最近は多くなってきました。

ご自宅に訪問して単位を取ります。

ご利用者さまの状態に合わせて医療保険介入なのか、介護保険介入なのか異なります。

私も少しだけ訪看ステーションのPTやってます!

筆者は一応片足突っ込んで訪問リハをおこなっていますが、同施設内で動いているのであまり訪問という実感がないのが正直なところです。

最近は訪問看護ステーションを立ち上げるセラピストやナースも増えてきていますね。

大きな建物が必要でないため開業しやすいようです。

働き方としてはその事業所にもよるのかもしれませんが、固定給プラス歩合というところもあります。

筆者が以前副業として誘われた訪看では一人一台タブレット支給で、記録等は家でやっても良いという事業所でした。

その代わり数をこなす必要がありましたが、歩合なのでみんな張り切っていると。

スケジュール合わずその副業はできませんでしたが、非常に興味深い働き方だなと思いました。

自分はどちらに向いているのか?

ここまでざっと働き方や必要なスキルについて説明しました。

なんとなくイメージできたでしょうか?

ほぼ全ての分野で働いたことがある筆者が、勝手にどんな人がどの施設に向いているかをまとめます!

病院勤務に向いている人

まず、病院勤務に向いている人は以下のような方です!

  • 一つの病期を極めたい
  • 最新の知識を常に探求したい
  • 退院など明確なゴール設定をして働きたい
  • 多くのセラピストと連携しながら働きたい
  • リハビリに集中した働き方がしたい

新卒で多くのセラピストが病院に就職すると思います。

その病院に特に不満もなくやりがいを感じているならそこは合っているでしょう。

病院は形態だって働けるようにシステム化がしっかりとされているのでリハに集中できます。

介護施設勤務が向いている人

介護施設が向いている人は以下のような人です。

  • 対象者の生活に寄り添った介入がしたい
  • ご家族や地域に根付いた働きがしたい
  • お看取りまで寄り添いたい
  • 一人職場で多岐に渡る活躍がしたい
  • 施設管理者等の管理職になりたい
  • 職域にとらわれない働き方がしたい

広範囲にわたって関わることや介入することが多いのでジェネラリストになることが求められます!

ここで、注意点があります!

介護職員と同じように働かなければならない場面もあります!

具体的にいうと…

  • 送迎をしなければならない
  • トイレ誘導やおむつ交換等を手伝う場面も
  • レクやイベント時はリハよりもそちら優先になる
  • お風呂や介護の予定に合わせたタイムスケジュールになる
みんと

リハ職というか、一つの同じ施設の職員として助け合いが必要になります!

分野違いに転職したい場合

ここまで読んで、なんとなく各分野に必要なスキルや働き方はご理解いただけましたでしょうか?

そしてもし他の分野に興味がある場合は、一般公開などしていない求人もありますのでぜひ転職エージェントに登録してゆっくり相談してみてください。

エージェントを通じた転職であれば聞きにくい質問も聞いてくれたり、給料交渉をしてくれます。

登録や利用は求職者は完全無料ですのでご安心を!

エージェントは複数登録をおすすめしています!

以下のリンクからどうぞ★

【レバウェルリハビリ(旧リハのお仕事)】

【PTOTキャリアナビ】

終わりに

ここまで読んでくださってありがとうございます。

筆者は結婚やコロナ倒産等、止むを得ない事情もあり転職回数がとても多くなっています。

毎回転職するたびに思うことは、「分野の違うところで働けてよかった」ということです。

一つの領域を極めるのもとても素敵です。

さまざまな領域を見て今までの患者さんのリハを回顧するのも一つの勉強ではないでしょうか。

やりがいややりたい内容だけで職場は決められませんよね。

待遇や業務内容等をしっかりと考えた上で転職するのであれば私は背中を押させていただきます。

皆様が働きやすく輝ける職場に巡り合いますように!

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ABOUT ME
ptmint
給料未払い・就職したら職場がなくなった・マミトラ等のブラック企業を経て転職6回経験。 その経験から転職や就職に失敗してほしくないと発信を始める。 2021年のクリスマスにサーバー契約してブログ開始。 その後5ヶ月目より5桁収益。 フルタイム勤務で男の子二人をワンオペ育児しながらブログやSNS運用を行い1年後にフリーランスになる。 転職経験のみでなく“副業(複業)”が人生の選択肢を広めると実感したため、もっと理学療法士や若手、ママが自由に働いて年収を上げるためのブログを運営している。

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