こんにちは!
理学療法士ママブロガーのみんとです!
転職回数6回のフルタイムワーママ
1歳と4歳の男の子のワンオペ育児
転職とブラック企業に関するブログを書いています!
よく、理学療法士の転職の選択肢として
- 病院勤務(医療保険)
- 福祉施設(介護保険)
の二択で考えるパターンが多いと思います。
しかし、近年新たな選択肢があるのをご存知でしょうか?
それは、自費リハビリです!
今回の記事では自費リハビリについてご紹介したいと思います!
- 理学療法士としてのスキルに悩んでいる人
- 保険による診療に限界を感じている人
- 起業したい人
目次
自費リハビリと病院のリハビリの違い
自費リハビリについて説明します。
少し前に、故西城秀樹さんが自費リハビリを頑張っているというニュースを見た方もいらっしゃるのではないでしょうか?
西城秀樹さんと自費リハビリについての詳細はこちら。
医療保険や介護保険適応外の独自サービスによるリハビリを自費リハビリと呼ぶことが多いようです。
具体的にいうと医療保険には適応期間や一回のリハビリ時間(単位)や回数に制限があります。
適応期間外になると医療保険によるリハビリは受けることができません。
また、介護保険によるリハビリは介護認定が降りていればケアプランに組み込んでリハビリを行うことができますが、時間や頻度は少なくなります。
そこで、保険適応外の全額自費利用での新たなリハビリ提供の場が自費リハビリなのです。
極端にいうと、お金を払えばいくらでも納得のいくまでリハビリが続けられるということです。
働き方の違い
筆者は少し自費リハに関係する部署で働いています。
現在は一つの企業の中でさまざまな部署を兼務しておりますのでその一つが自費リハビリです。
病院・介護施設・自費リハと全て経験している筆者なりに働き方についてまとめました。
起業or個人事業主の道がある
理学療法士は基本的に独立できないと聞いたことがある方も多いと思います。
それは、理学療法士作業療法士法にて”医師の指示のもと”等の制限がついた名称独占であることが関係しています。
しかし自費サービスとなると保険適応ではないため自分で独立や開業ができます。
個人事業主としてフランチャイズに加盟したり、自分で自費リハビリのサービスで起業したりする道もあります。
また、すでに自費サービスを提供している事業所もあるため、通常の病院や介護施設のようにサラリーマンとして雇用されることも可能です。
サラリーマンの場合でも、客単価が高いため年収アップも見込める可能性があります!
今までの経験を活かして独立することが可能です!
リハビリの対価をこちらで決められる
そして、大きな違いは料金形態です。
保険点数により決められている病院や介護施設とは異なり、完全に独自のサービスになるため、自分たちで料金設定ができます。
大体、期間や頻度でコース分けされており、期間や一回の施術時間が長ければ長いほど割安にはなりますが、1コース数十万円する事業所もありますので、決して安いお値段ではないです。
自分たちのリハビリに対しての価値を自分たちで設定するということです。
保険診療に比べてかなり高い相場となっております。
店舗形態やサービス内容
そして、経営やサービス内容も自由度が高いです。
例として3つほど挙げます。
- 店舗型リハビリ
- リラクセーションサロン・エステサロン
- 訪問リハビリ
- パーソナルトレーニング
店舗型リハビリ
店舗型のリハビリは、文字通りどこかに物件を借りるなりして”リハ室”を作り、そこで施術するサービスです。
送迎サービスを行う事業所もあります。
病院や介護施設のような無機質なイメージではなく、あくまでリハビリ対象者は”お客様”なので明るい雰囲気のBGMを流したり、お茶をお出ししたりと少しサービス業寄りな印象です。
リラクセーションサロン・エステサロン
リラクセーションサロンやエステは主にリンパドレナージュやマッサージなどで美容効果目的としていらっしゃるお客様向けの店舗です。
エステも理学療法士がやってるの!?
少し驚きますよね。
筆者の大学の先生の同級生も新宿でエステサロンを開業して年収3000万円を超えていたそうですよ!
昨今は働く女性も増えて、日々の癒しを求める方も多いので、女性理学療法士が独立するには需要はありそうですね。
訪問リハビリ
訪問してリハビリを保険を使わずに自費で行うものです。
高齢者で自分で車等を使えず移動手段がない場合に自宅にきて実施できるのは魅力的です。
しかし、自費リハビリは比較的若年層のお客様が多いため、こちらに関しては費用対効果をしっかりと見極める必要がありそうです。
また、派生して自費の介護サービスや高齢者の生活のお手伝いを行うサービスもありますので、そのような便利屋さんの一環としてリハビリを提供するようなビジネスもアリかもしれませんね。
パーソナルトレーニング
これはリハビリではないのですが、理学療法士が独立開業して自費サービスを行う上で需要はあると思います。
実際にココナラでも理学療法士が個別トレーニングやダイエットメニューを考えるサービスがたくさんあります。
店舗として開業すると家賃や固定費がかかってしまいますので、ココナラ等のスキルシェアサービスでスモールスタートするのもとても良いと思います。
ココナラを試してみたい方は↓から登録してみてください!
また、固定費なくその都度ジムを借りられるサービスもありますので、ご友人や知人からスモールスタートを始めるにはこちらのサービスもおすすめです。
必要スキルの違い
お伝えしている通り、自費リハビリは独立開業なり、サラリーマンとして雇われるなり、どちらにしろ年収アップが見込める分野です。
しかし、お金をいただくということはそれ相応の価値を生み出せなければなりません。
自費リハビリ分野で成功するにはどのようなスキルが必要なのでしょうか?
即時効果
当然のことながら、保険診療ではないため効果がなければ契約には至りません。
自費リハビリではお試し利用等で一度ご来店いただいて施術を受けたのち、契約するかどうかを判断していただきます。
そのお試し利用は当然無料サービスになります。
1時間なら1時間でお客様が変化を体感できなければ契約には繋がりませんので、ある程度の即時効果を体感していただかなければなりません。
また、一時的な即時効果のみでは契約を維持できませんので、常にお客様の望むゴールに向けて進み続ける必要があります。
理学療法士であれば発症時期や病態でいわゆる”プラトー”と言われるリハビリによる身体機能の向上があまり見込まれなくなった状態のことはご存じかと思われます。
しかし、そのプラトー状態の方でも効果を実感していただいて契約につなげる必要があります。
実際に何十年も前に発症した疾患による麻痺も時間内に改善を見込めて契約に至るケースがあります。
その即時効果を生み出すにはしっかりとした知識と技術が必須なのはいうまでもありません。
一発勝負でリハビリの結果を求められます!
集客スキル
お客様がいなければ、どんなに良い技術を持っていても収入には繋がりません。
病院や介護施設とは異なり、自分からお客様を掴みにいく必要があります。
そのためにはSNS運用が必須です。
多額の広告費は経営圧迫の危険性が高く、開始当初から広告にお金をかけることはお勧めしません。
なので公式LINEやYouTube、Twitter、Instagram等で広告費をかけずに集客できるかどうかが鍵になります。
どれだけ自分のファンを増やせるかが大切です!
営業スキル
病院や施設勤務の理学療法士で営業をしたことがある人はほとんどいないと思います。
それは、待っていても患者様やご利用者様がずっといるからです。
しかし、自費リハビリは納得いかなければあっさりとお客様は離れていってしまうシビアな世界です。
契約期間が終了し、継続するのか卒業するのかの判断をしていただくときのセールストーク一つで契約につながるかどうかが分かれます。
例えば…
「肩の可動域制限は残っていますが、3ヶ月間よく頑張りましたね。この後はどうしますか?継続しますか?」
とお客様にお伝えするのと、
「3ヶ月間頑張って、肩は上がりませんでしたが首周りの筋肉のコリはだいぶ良くなったと思います。今後また3ヶ月継続すればさらに筋肉がほぐれて肩の動きも改善が十分見込めますので、ぜひリハビリを継続させていただければ成果をお出しします。」
と伝えるのはかなり印象が違います。
このようなセールストークも自費リハビリには必要なスキルです。
相手に悪い印象を与えずに伝えたいことを言うにはこちらの本が本当におすすめです!
何度も紹介して申し訳ないのですが、ビジネスマンは一度は読んでいただきたいです!
ビジネス版もあるのですね!
筆者も気になります!
スケジューリング能力
お客様相手の仕事なのは当然なので、予約等のダブルブッキングを防ぐのは言うまでもありません。
そして記録や書類仕事ももちろんあります。
ここまでは病院や介護施設とほぼ同じなのですが、それに加えて前述したような広報活動(SNS投稿)や請求業務、お試しご利用の方とのやり取りなど、雑務が多くなります。
優先順位に応じてタイムマネジメント能力が必須です。
お試し利用につなげるためにもスケジュールには余白も必要ですし、イレギュラーが起こっても大丈夫なようにタイムマネジメント能力やスケジューリング能力を高めましょう。
自費リハビリに転職したい場合
ここまで聞いて、自費リハビリに興味を持ってくださった方はぜひ転職の候補の一つとして考えてください。
しかし、現状で自費リハビリを行なっている施設は少なく、また小規模運営の事業所が多いためなかなか狭き門だと思われます。
そして病院や介護施設のように安定して稼げる保証があるわけではないため転職サイトやエージェントにも載らない可能性が極めて高いです。
なので雇用という形で自費リハビリに転職したい場合はまずその自費リハビリの施設職員と面識を作っておくことが必要です。
こちらの記事にも書いておりますが、勉強会や交流会に参加して自分の顔を売ることも転職活動の一環です。
しかし、あるのかないのかわからない求人を待つよりも、やりたいのであれば起業してしまった方が早いと考えています。
自費リハビリは自由度も高いですし、リピーターや集客の流れに乗れば顧客獲得も比較的楽になります。
なので最初は辛いかもしれませんが起業して自分のやりたいように働くことを推奨します。
起業に関しての不安があるかたは起業のセミナー等に参加するのも良いかもしれませんね。
私もいずれ独立起業したい人間です!
なぜなら、ブラック企業続きで雇われるのが嫌になったから(笑)
収入面の違い
収入についてですが、これは状況によりけりです。
しかし、一つ言えることは、起業した場合は着実に正しい方法で経営していけばサラリーマン時代の年収を超えることは可能です。
こればっかりは自分自身のスキルとリスクマネジメントによるところが大きいですが、当たれば大きいです。
適切なリスクと着実にニーズに応えることが必要なのね!
最後に
ここまで読んでくださってありがとうございました。
まだまだ分野としては小さい自費リハビリや理学療法士の起業に関しての筆者の見解を書かせていただきました。
実際に病院で優秀だったスタッフも、自費リハに転職してから営業やSNSに苦戦している、なんてこともザラにあります。
そのくらい、一般職と専門職の中間で、どちらのスキルも高くないと経営は成り立たないため難しい分野だと思います。
しかし、保険診療に限界を感じていたり、収入をアップさせたかったり、起業してみたいかたは今までの知識と経験を活かすチャンスになると思います。
成功すれば青天井で収入はアップして1000万超えもあり得ますよ!
ここまで読んでくださってありがとうございました。
皆様が笑顔で楽しく働けることを願っています!