こんにちは!
31歳経験年数5年にして転職回数5回のみんとです!
今回は、多分みんと史上最高のブラック企業勤めと思える会社の話をします。
ブラック企業の話[その1不適切面接編][その2非正規雇用編]こちらも参考にしていただけたらと思います。
目次
この記事の概要
今回は、やっとフルタイムで働くことができたワンオペ育児の私が、
二人目妊娠からの給料未払問題に巻き込まれる過程を書いていきます。
その際に私が実際に労働基準監督署(労基)にきいた対処法と実践したことをご紹介したいと思います。
この頃からブラック企業と戦うようになりました(笑)
結論
- 契約書は大切
- 給料明細は毎月保管
- タイムカードは写真にとっておく
- 就業規則がどこにあるかわからないだけで違反
- 実名通報ならすぐに労基が動いてくれる可能性が高い
- 匿名通報でもすぐに動く場合もあり
就職の経緯と給料形態
ざっくりとですが、就職先は長男(当時9ヶ月)がベビースイミングをやっているスポーツジムでした。
声をかけてもらい、最初は週3のパートでスイミンングコーチをやっていました。
その間、長男は公立保育園の一時預かりを利用しました。
その後、次年度の4月に保育園に定期で通えることになったので
フルタイムのパートとして働きました。
そしてフルタイムになったことで、
同じ会社が経営しているデイサービスと
介護予防教室も兼務することになりました。
介護予防教室は市の委託事業のため、
有資格者が行うことが義務付けられておりました。
そして一応リハビリ業務にはついていないのですが
資格が必要な仕事もしているとのことで、
月2万円の資格手当を時給の上に乗せてもらうということになっていました。
未払いになった経緯
そして働いている間に次男を妊娠しました。
働き始めて1年経っていたので産休と育休を取得しました。
産休に入ったのは…2020年3月中旬!
そう、コロナの時期でした。
産休に入る前コロナの感染の軸として
スポーツジムが槍玉に上げられており、会員様が激減しました。
そして学校の一斉休校に伴い、
スイミングスクールも2ヶ月ほど休業となりました。
当然デイサービスはやっていましたが、
そのほかの収入源が少なくなり、
会社の経営が怪しくなっておりました。
元々スポーツクラブ激戦区だったため、
経営自体とても余裕があったわけではなく大赤字です。
なので2019年12月頃から徐々に給料の振り込みが遅れ始めたのです…。
資格手当が1年分丸々ない!?
そして私の給料も遅れながらも
なんとか産休に入る前の分は振り込まれました。
そして、育児休業手当がいくらくらいになるのだろうかと思って
給料明細を見ていたら、
資格手当の2万円が1年分丸々入っていなかったことが判明しました!
そして産休に入って里帰りする前に労働基準監督署(以下労基)に相談しました。
労基からの返答
未払いは時効がある
給料の未払いに関しては2年間の時効があるそうです。
私の場合は1年前からの未払いですので時効はまだでした。
なので請求すれば払う義務が生じるとのことでした。
契約書は必ず確認
今回、契約書を書いていない状態でした。
今となればそんな会社おかしいと思えるのですが、
当時はフルタイムで働けることが嬉しくて
口約束のまま勤務してしまったのです。
なので労基が注意勧告したところで、
「そんな資格手当は知りません」
と言われてしまったら払ってもらえなくなります。
そこで、私はLINEでこのような文章を打ちました。
あのー…
私の勘違いなら申し訳ないのですが、資格手当が一年分振り込まれていないのですが…
経理に確認します。
(しばらくして)確かに資格手当が抜けていたようです。
お支払いいただくことは可能でしょうか?
今、とても経営が苦しいのですが、当初の予定通り毎月2万円ずつ分割してお支払いいたします。
少々お時間いただけたらと思います。
とのことでした!
LINEでこのやりとりを行ったため、
”文書にて”資格手当を払っていないという
証明を手に入れることが出来ました!
契約書はなかったものの、
今回はこれで資格手当という存在を会社が認めたことになりましたので、
労基に証拠としてLINEの画面を提出しました。
就業規則の場所がわからないだけで労働基準法違反
また、労基に電話した際に
就業規則に資格手当のことが明記されているのか聞かれました。
しかし、私は就業規則というものを見たことがありませんでした
(現在は就業規則は舐めるように全て見ますが)。
長く勤めている人たちに閲覧方法を聞きましたが、
誰一人として知りませんでした。
そのことを労基に後日伝えると、
従業員が10名以上いる会社で就業規則がない、もしくは従業員全員が閲覧できるところにない、という状態は違反です。
それだけで、監督署は動くことが出来ますが、どうなさいますか?
とのことでした!
何か直接被害がなくても、
就業規則が見られないだけで労基が動いてくれるとは意外でした。
証拠はたくさんある方が良い
そして直接労基に行った際に、提出を求められた証拠は
- タイムカードの写真
- 給料明細
- LINEの画面
- 給料が払われていないことに関する文書(会社から)
でした!
給料が払われていないことに関する文書とは、
”スタッフ全員の給料が遅延していることのお詫び”を
社長名義で文書化してPDFで送られてきたものでした。
その文書で労基も全職員が給料未払いを受けている証拠として受け取ってくれました。
自分が働いた証拠はなるべく写真にとっておくことをお勧めします。
また、お金関係や証拠として押さえたい発言があるときには、
メールやライン、ショートメールなどの文書に残るものの方がいいです。
匿名通報?実名通報?
労基に訴えたい方がいたとしても、その後の働きやすさを考えると二の足を踏んでしまう方も多いと思います。
そのためには匿名で通報できた方がやりやすいですよね。
しかし、今回労基に確認したところ、
- 実名通報なら、通報者の任意のタイミングで動くことができる
- 匿名通報なら労基にタイミングを任せることになる
とのことです。
匿名の場合、1年以上労基が動くまでに時間がかかる場合もあるそうです。
匿名でもすぐに労基が会社に来た!
しかし、今回の場合は匿名でしたが、すぐに労基が会社に調査に来ました。
私は本社勤めではないため、詳細は知りませんが…。
なぜかというと、
給料未払いが何ヶ月も多数の社員に及んでおり、命に関わる問題だから
だそうです!
確かに、普通に考えて、何ヶ月も給料が入らなければ生活できません!
私はもう産休に入ってしまっていたので、資格手当のみ入れば良いのですが、働き続けている職員にとっては死活問題ですよね。
なので労基はすぐに来てくれました。
そして業務改善命令が出ました。
しかし、現在(2022年1月)時点でも経営難は続いており、まだ給料が遅れがちではあるそうです…。
ただ、この一件で少し労働基準法には詳しくなりました(笑)
まとめ
- 契約書は必ず確認しましょう
- タイムカードや給料明細はしっかりと保存しましょう
- 就業規則を見ておきましょう
- 少しでも困ったら電話で労基に相談するだけでも知識が身につきます
長くなりましたが、給料未払い問題に関する経験でした。
一つだけ強調するとしたら、
労基は公的機関のため、無料で相談できますし、解決のために動いてくれます。
何か困ったらすぐに電話だけでもしてみると、今後の対処についてのアドバイスをくれると思います。
その後…
後日談として、このような火の車の経営状態では会社が存続するわけもなく、3つある施設のうち2つを閉店することになりました。
その二つというのが、私の勤めていたスイミングスクールとデイサービスだったため、必然的に育休からの復帰場所がなくなりました。
なので、転職して違うデイサービスに勤めることになりました。
これもブラックだったのですが(笑)
まだまだブラック企業の話は続きます。